除外キーワードのマッチタイプとは?部分一致・フレーズ一致・完全一致の違い
Google広告の除外キーワードの設定方法とマッチタイプについて詳しく解説します。部分一致、フレーズ一致、完全一致の違い、それぞれのメリット・デメリット、設定時の注意点まで、広告効果を最大化するための方法や考え方をご紹介します。
▼この記事でわかること
- マッチタイプ、部分一致・フレーズ一致・完全一致の違い
- それらマッチタイプのメリットとデメリット
- 除外キーワードの設定方法
除外キーワードのマッチタイプとは?
Google広告における「除外キーワードのマッチタイプ」とは、広告を表示したくない特定の検索クエリを除外するための設定方法です。ユーザーが検索するキーワードの一部や特定のフレーズを排除することで、無駄な広告表示や無関係なクリックを防ぎ、広告費用の無駄遣いを削減することができます。
除外キーワードを設定する理由
除外キーワードを設定する理由は、広告を表示したくないユーザーからのクリックを防ぐためです。たとえば、あなたの商品やサービスと無関係な検索キーワードで広告が表示されると、広告費が無駄になり、結果として売上につながらないことがあります。除外キーワードを設定することで、無駄な広告費用を抑え、本当に興味を持っているユーザーに効果的にリーチすることができます。
除外キーワードのマッチタイプの種類
除外キーワードのマッチタイプには、以下の3つがあります。それぞれの特性を把握した上で設定しましょう。
部分一致
部分一致の除外キーワードは、指定したキーワードが検索クエリに含まれている場合に広告を表示させないようにするマッチタイプです。例えば、"靴"を除外キーワードとして設定した場合、「靴下」や「革靴」など、「靴」という単語を含む検索クエリすべてが除外対象となります。部分一致は広範囲にわたるキーワードを除外するのに適している一方で、除外対象が広くなりすぎるリスクもあるため注意が必要です。
フレーズ一致
フレーズ一致は、指定したフレーズと同じ語順で検索クエリに含まれている場合に広告を表示させない設定です。例えば、"赤い靴"を除外キーワードとして設定すると、「赤い靴を探しています」や「赤い靴のおすすめ」といった検索クエリが除外されますが、「赤い大きな靴」など一部異なる語順の場合は除外されません。フレーズ一致は特定のフレーズをピンポイントで除外したい場合に効果的です。
完全一致
完全一致は、指定したキーワードが完全に一致した場合のみ広告を表示させないようにするマッチタイプです。例えば、"赤い靴"を完全一致で設定した場合、検索クエリが「赤い靴」である場合にのみ広告が表示されません。一方で、「赤い靴を買う」など少しでも異なるクエリは除外されません。完全一致は非常に精度の高い制御が可能ですが、対象範囲が狭いため、除外の漏れが発生するリスクもあります。
それぞれのマッチタイプのメリットデメリット
部分一致のメリットは、幅広いクエリを一度に除外できる点で、無駄なクリックを減らすのに適しています。しかし、広すぎる除外により、潜在的な顧客も除外してしまうリスクがあります。フレーズ一致はピンポイントな制御が可能で、関連性の低いクエリを除外しつつ、関連性のあるクエリを残すのに適していますが、設定が少しでも間違うと除外が漏れることがあります。完全一致は精度の高い制御が可能ですが、設定の範囲が狭いため、効果的に機能させるには複数のキーワードを組み合わせて使用する必要があります。
Google広告の除外キーワード設定方法
除外キーワードを設定するには、以下の手順で進めます:
- Google広告の管理画面にアクセスします。
- 「キーワード」タブを選択します。
- 「除外キーワード」を選択します。
- 除外したいキーワードを入力し、適切なマッチタイプ(部分一致、フレーズ一致、完全一致)を選びます。
- キャンペーン全体に影響を与えたい場合は「キャンペーンレベル」で設定します。
- 特定の広告グループにのみ適用したい場合は「広告グループレベル」で設定します。
除外キーワードを設定するには、Google広告の管理画面にアクセスし、キャンペーンまたは広告グループレベルで除外キーワードを追加しましょう。
まず「キーワード」タブから「除外キーワード」を選択し、適切なマッチタイプで除外したいキーワードを入力します。キャンペーン全体に影響を与える場合はキャンペーンレベルで、特定の広告グループに対してのみ適用したい場合は広告グループレベルで設定してください。
除外キーワード設定の際に起こりやすいミスとその回避方法
除外キーワードの設定時に多いミスとして、除外対象を広げすぎて重要なターゲットも除外してしまうことがあります。これを防ぐためには、部分一致を使う際に特に注意が必要です。また、フレーズ一致や完全一致を適切に使用し、必要に応じてテストを行うことで、精度の高い除外設定を行うことができます。設定後も定期的に検索クエリレポートを確認し、無駄な表示やクリックが発生していないかをチェックすることが重要です。
除外キーワードリストについて
除外キーワードリストは、複数のキャンペーンで共通して使用したい除外キーワードをまとめたリストです。これにより、複数のキャンペーンで同じキーワードを個別に設定する手間を省くことができます。リストを使用することで、管理の一貫性が保たれ、広告キャンペーンの効果を効率的に最適化できます。
除外キーワードリストの作り方
除外キーワードリストを作成する手順は以下の通りです:
- Google広告の管理画面にアクセスします。
- 「共有ライブラリ」から「キーワードリスト」を選択します。
- 「除外キーワードリストを作成」をクリックします。
- 新しいリストに名前を付け、除外したいキーワードを入力します。
- 作成したリストを、適用したいキャンペーンに追加します。
これにより、同じ除外キーワードを複数のキャンペーンに適用することが簡単になり、管理の手間を減らすことができます。
除外キーワードで除外できる記号について
Google広告の除外キーワードには一部の記号が使用可能です。ただし、ハイフンやアポストロフィなど、一部の記号は無視される場合があるため注意が必要です。特に除外したいフレーズに記号が含まれている場合は、その記号が除外設定にどのように影響を与えるかを事前に確認することが重要です。
Google広告で除外キーワードを確認する方法
Google広告で設定した除外キーワードは、管理画面の「キーワード」タブから確認できます。また、検索クエリレポートを活用することで、除外キーワードの効果を把握し、適時修正することが可能です。先にも挙げましたが、この確認作業を定期的に行うことで、広告のパフォーマンスを維持し、無駄なクリックを減らすことができます。
除外キーワード設定の成功事例・失敗事例
成功事例として、特定のブランド名を除外することで、無駄なクリックを減らし、広告費を節約したケースがあります。これにより、無関係なユーザーへの表示が減り、ターゲットに集中した広告配信ができました。
一方、失敗事例として、除外キーワードの設定が不十分で、関係のない検索クエリから多くのクリックを受けてしまい、費用が無駄になったケースもあります。このような場合、適切に除外キーワードを設定することで、無駄な広告費を防げる可能性があります。
尚、より詳しい事例や除外キーワード設定を活用したベストプラクティスは、下記記事で紹介しております。ぜひそちらも併せてご確認ください。
除外キーワードとは?その設定方法やGoogle広告を改善する方法について
総括
除外キーワードのマッチタイプを正しく理解し、適切に設定することは、広告キャンペーンの成功に欠かせません。部分一致、フレーズ一致、完全一致の違いを把握し、それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら、精度の高い除外キーワードを設定することで、無駄な広告表示を減らし、ターゲットに効果的にリーチすることが可能です。また、定期的なチェックと修正を行うことで、広告のパフォーマンスを最適化し、より高い成果を得られます。
ここで紹介しました内容をもとに、必要に応じてGoogle広告の設定を見直してみましょう。